プレコンセプションケア~将来のために、妊娠前からの健康づくり
「プレコンセプションケア」とは
プレ(pre)は「~の前」、コンセプション(conception)は「妊娠・受胎」という意味で、“妊娠前のヘルスケア”を意味します。若いうちから男女ともに将来の妊娠等を意識し、自分のからだやこころに目を向け、正しい知識をもって健康管理することを目的としています。ライフプランは人生の段階に応じて変化していくものであり、様々な選択肢がある中、将来を健康的に過ごし人生をより豊かにできるよう、プレコンセプションケアを実践していきましょう。
なぜプレコンセプションケアが大切なのか
プレコンセプションケアは、妊娠前の健康状態を改善し、不妊リスクの低減・妊娠や出産リスクの低減をはかり、生まれてくる赤ちゃんの健康につなげるために必要なことです。これは、将来こどもを持つかどうかに関わらず、生涯を通じた健康増進と生活の質の向上にもつながるため、男女ともに大切なことです。
プレコンセプションケアをはじめてみよう!
適正体重を維持しましょう
痩せ(BMI18.5未満)や肥満(BMI25以上)は性別を問わず、様々な健康リスクをもたらすことがあります。痩せは、貧血や骨粗しょう症の原因となるだけでなく、不妊や切迫早産、低出生体重児のリスクとなることがあります。肥満は、生活習慣病の原因となり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを高めます。このことから適正体重(BMI:18.5~24.9)を維持するよう心がけましょう。
※BMI(体格指数)とは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の値
バランスのよい食事を摂りましょう
1日3食、できるだけバランスよく主食・主菜・副菜を摂りましょう。特に女性は、鉄分、葉酸、カルシウムを意識して摂取しましょう。若い女性に多い貧血は、妊娠後に早産のリスクを高めます。葉酸は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながるため、妊娠前から妊娠初期にかけてしっかり摂るようにしましょう。
良質な睡眠を心がけましょう
1日の睡眠時間は6~8時間が理想的と言われています。良質な睡眠は、ホルモンバランスを整えます。また、日々の疲労を回復し、からだとこころの健康に欠かさない大切な生活習慣です。
飲酒、喫煙を避けましょう
妊娠している女性のアルコール摂取は、流産、早産、胎児性アルコール症候群の危険性を高めます。妊娠中の飲酒は控えましょう。
妊娠中の喫煙は、早産や低出生体重児などのリスクが高まります。受動喫煙も影響を及ぼすため、周囲の人も含め妊婦の近くで喫煙することは避け、健康のためにも禁煙に取り組むようにしましょう。
適度に運動をしましょう
若いうちからの運動習慣は、生涯の健康維持に重要です。プレコンセプションケアでは、「1週間に150分程度の運動」を目安としています。
ストレスと上手につきあいましょう
過度なストレスはホルモンバランスの乱れや生理不順を起こし、妊娠しにくくなる可能性があります。まずは自分自身のストレスに気づき、そのストレスと上手につきあうために、ストレス解消方法を見つけましょう。また、困ったときには一人で抱え込まず、周囲に相談するようにしましょう。
感染症を予防しましょう
感染症は、自分自身の健康を損なうだけでなく、周囲の人にも影響を与えたり、胎児に影響を与えることがあります。性感染症やその他の感染症(風疹、麻疹、伝染性紅斑等)について正しい知識をもちましょう。気になる場合は早めに検査を受け、その結果によってはワクチン接種も検討しましょう。健康診断やがん検診も合わせて活用しましょう。
プレコンセプションケアについて、より詳しくなろう!
◆兵庫県プレコンセプションケアについて<外部リンク>
◆プレコンノートについて<外部リンク>
関連する相談窓口
◆不妊・不育専門相談/男性不妊専門相談(兵庫県)<外部リンク>
◆洲本市こども家庭センター(健康増進課内) Tel 0799-22-3337
関連情報





